経済産業省から、再生可能エネルギーの平成28年度の買取価格・賦課金単価の発表がありました。年々単価が下がる傾向ですが、まだまだ十分にお得な投資といえます。よくご検討いただき、迅速に決断・行動すれば、他にない、地球のため+自分のためになる、素晴らしい投資になります。
経済産業省 – 再生可能エネルギーの平成28年度の買取価格・賦課金単価を決定しました
発表された内容
1.平成28年度新規参入者向け買取価格
調達価格等算定委員会の「平成28年度調達価格及び調達期間に関する意見」を尊重し、以下のとおり決定しました。
(1)非住宅用太陽光(10kW以上)
平成27年度 | 平成28年度 | |
---|---|---|
買取価格(税抜) | 27円/kWh | 24円/kWh |
(2)住宅用太陽光(10kW未満)
平成27年度 | 平成28年度 | ||
---|---|---|---|
買取価格 | 出力制御対応機器 設置義務なし |
33円/kWh | 31円/kWh |
出力制御対応機器 設置義務あり |
35円/kWh | 33円/kWh |
(3)その他の再生可能エネルギー(陸上風力、洋上風力、地熱、中小水力、バイオマス)
買取価格及び買取期間を据え置き
(参考)平成28年度買取価格一覧
区分 |
平成27年度 |
平成28年度 |
||||
---|---|---|---|---|---|---|
太陽光 |
10kW以上 |
29円 |
24円 |
|||
10kW |
出力制御対応機器設置義務なし |
33円 |
31円 |
|||
出力制御対応機器設置義務あり |
35円 |
33円 |
||||
陸上風力 |
20kW以上 |
22円 |
22円 |
|||
20kW未満 |
55円 |
55円 |
||||
洋上風力 |
20kW以上 |
36円 |
36円 |
|||
地熱 |
1.5万kW以上 |
26円 |
26円 |
|||
1.5万kW未満 |
40円 |
40円 |
||||
中小水力 |
1000kW以上 |
全て新設設備設置 |
24円 |
24円 |
||
既設導水路活用型 |
14円 |
14円 |
||||
200kW以上1000kW未満 |
全て新設設備設置 |
29円 |
29円 |
|||
既設導水路活用型 |
21円 |
21円 |
||||
200kW未満 |
全て新設設備設置 |
34円 |
34円 |
|||
既設導水路活用型 |
25円 |
25円 |
||||
バイオマス |
木質 |
2,000kW以上 |
32円 |
32円 |
||
2,000kW未満 |
40円 |
40円 |
||||
木質(一般) |
24円 |
24円 |
||||
木質(建築廃材) |
13円 |
13円 |
||||
廃棄物 |
17円 |
17円 |
||||
メタン醗酵 |
39円 |
39円 |
2.平成28年度の賦課金単価
- 1.の買取価格を踏まえて算定した結果、平成28年度の賦課金単価は、1kWh当たり2.25円(標準家庭(一ヶ月の電力使用量が300kWh)で月額675円、年額8,100円)と決定しました。
- なお、平成28年度の賦課金単価は、平成28年5月検針分の電気料金から平成29年4月検針分の電気料金まで適用されます。
賦課金単価算定根拠
賦課金単価 2.25円/kWh = (①買取費用 2兆3000億円 - ②回避可能費用 4975億円 + 費用負担調整機関事務費 2.9億円)/③販売電力量 8025億kWh
内訳
|
平成27年度 |
平成28年度 |
主な要因 |
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①買取費用 |
1兆8370億円 |
2兆3000億円 |
・平成28年度から新たに運転開始する設備の増加分及び住宅用太陽光の稼働率の向上 |
②回避可能費用 |
5148億円 |
4975億円 |
・燃料調整費の低下に伴う、回避可能費用の低下リスクを勘案 |
③販売電力量 |
8366億kWh |
8025億kWh |
・前年の販売電力量実績から、近年の減少傾向を踏まえて算出※ |
※減免費用のうち、賦課金負担となる分の電力量を控除